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K氏よりご依頼分
デローザ プロフェッショナル エアロダイナミカの整備完了!
作業の後に、ボス猿がベノットのイエローバーテープを
綺麗に巻き直しました。
「カッコイイ重ね方が渋いんだよ」
と、バーテープを引っ張り、
何度も重なり具合を確認していました。
後姿は、まるで小学校5年生〜かな?
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テープのピッチ(目の重なり)が均一なのがカッコイイそうです。
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スカイブルーとイエローが基調のエアロダイナミカ。
初夏を感じさせる透明感のある仕上がりです。
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前三角のチューブにすべてつぶしのエアロ加工が施されているのが、
エアロダイナミカの特長です。チューブはコロンバスのロングセラーSL。
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センターにさりげなく?構える初期型デルタブレーキ。
ボス猿いわく、カバーの開け方が分からなくて壊されてるケースが多いそうです。
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デローザには珍しく、シートステーササまでクローム仕上げ。
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ブレーキレバーはコバルト?と思いきや、これが初期型デルタの正式レバーのようです。この時期まで、レバーにリリースはなく、デルタキャリパー側にリリースが付属していました。初期型回収騒ぎのあと、キャリパーのリリースに問題が有ったのか、このキャリパー側リリースは廃止され、ブレーキレバーにリリース機能が付いた、例のデルタ用レバーが販売されました。ちなみにこの初期型デルタレバーは、回収された初期型デルタのリリーフとして急遽登場した、Sレコード型コバルトブレーキ用のレバーとしてシレッと販売されます。コバルト(Sレコード型)には元々キャリパー側にリリースが備わっていますので、レバー側に手を加える必要はなし。おいおいそうなると、せっかく沢山作ったこの初期型デルタレバーを廃棄する必要がないぞ、ウッシッシ、、、と関係者がほくそ笑んだかどうかは、カンパジャパンに聞いてもマスゾエ式塩対応かもしれませんが、ともかく、その後もコバルトはこのレバーをセットにして、80年代後半までしぶとく?販売され続けました。
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この時代のデローザはラグのシェイプをさりげなく主張するためか、
ラグ周りの塗装の薄さにこだわった個体が多いように思います。
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ステムもエアロを意識したチネリ1R。当時の仕上げは非常に秀逸です。
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シートチューブのエアロシェイプがよくわかるカット。
同じくエアロなデルタとの組み合わせに80Sらしいこだわりを感じます。
サドルはイノーも愛したターボ。
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Cレコード初期型RD”鉄仮面”
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Cレコード初期型クランクに初期型FD
自転車が最も美しいと言われた時代ですね。
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リムはRECORD CRONO
アルミの扱いに自信のあったカンパらしく、
当時は珍しかった鏡面アルマイトを積極的に採用しています。
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デローザの代名詞とも言われたチェーンステーのひし形シェイプ。
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K様、無事完成しました。ご来店お待ちしております!
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